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捜索の写真はこれで終わりです。

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このページは捜索3のページです。(画像をクリックすると拡大します。)

5月16日、丹波市全戸に配布された新聞折込のお詫び並びに御礼文
墜落現場上り口の供花(17日)
墜落現場上り口の供花(21日)
墜落至近距離の岩場

エリア再開

6月3日、岩屋山山頂で安全祈願神事が行われ、その後住民センターで新エリアルールの説明会があった。

6月4日 フライト再開された。

まる1ヶ月間にわたるエリア閉鎖がとかれ、6月3日には青垣町住民センターで、5月3日の事故報告と
新ルールの説明会があり約90人が集まりました。


新しく改正・追加された要点は

1 単独でのテークオフはできない。特定の「テークオフスタッフ」の指示で飛ぶこととなった。

2 ビジターフライヤーは、複数でないと受付できない。(親族可)

3 協議会が認めた者以外、曲芸飛行等は禁止。

4 レスキューパラシュートは5ヶ月以内にリパックされていること。

5 岩屋上空からクロカンへ出る時は、無線にて連絡した後、離れる。

6 入山時、下山時の確認、記載事項が厳格になった。


などが主なものである。その他は従来どおりで、他のエリアと共通のようです。








ルールを守って無理をせずに飛べばパラグライダーは危険なスポーツとはいえません。今回の事故でパラは危険だと思われているかも判りませんが、原因を知りそれを生かせば、また一歩前進だと思います。何しろ空を飛ぶスポーツなので他のスポーツとちがって落ちることがあるから、落ちたら死ぬのではないかと短絡的に考えますが、落ちることも極めて少なく、めったなことでは死にません。事実この岩屋山エリアで過去10数年、延べ何万人とパラグライダーを楽しんでいますが、死亡事故は今回が初めてです。今回の死亡事故はアクロバット飛行の練習中に起きたもので、我々一般のフライヤーがやらない分野での事故でした。パラグライダーの危険度は登山、ダイビング、柔道、アメフト、ボブスレー等々、同じ程度と考えられます。考えられますが、ここからは「価値判断」ということになります。大空を自由に飛ぶ夢は、魚になって海を自由に泳ぐのと同じように普段にないことなので「夢」なのです。
事故は防げるものと防げないものがありむつかしいところですが、この事故を教訓にし、より安全に飛びたいものです。又八

この事故の概要

平成18年5月3日、33歳のパラ暦10年を超えるベテラン男性パイロットが山口県から一人で、岩屋でフライトすべく午前9時前に到着、岩屋は全くの初めてであった。
彼はなぜ岩屋山に来たのであろうか、それまで彼はアクロバット飛行に興味を示し世界戦にも出場したいとの希望を家族に伝えて練習していた。ある人に師事して教えてもらっていたがその人が急逝し周囲も驚くほどショックを受けていた模様である。岩屋には普段クロカンなどに乗っていたグライダーを家に置いて、アクロ飛行の練習に購入した機体(エアウェイブのバーン、Sサイズ)を持って訪れている。ゴールデンウイークを利用してアクロバット飛行の練習をするためにである。
当日の風は早い時間は南が強くベテランパイロットも道の駅の南に降りていたが、次第に穏やかになる傾向であった。山頂は南、西、北の風が混合し西からも南からもテークオフできる状態であった。彼は南テークオフへ行ったが下の風が強いため飛ばないよに指示されていた。風の合間をみてタンデムのみフライト、上空は北風が強い。彼は機体を開き、携帯電話で話をし、一人で待機していた。
ここまでははっきりしているが、その後の彼の行動は誰も見ていない。連絡もない。休日はいつもにぎわっている岩屋山なのにこの日に限って彼が飛んだ時間帯には山頂に誰もいなかった。また、不思議なことに下からも誰もフライトを見ていない。目立つ機体なのにである。
その後、パラグライダーがまっすぐ落ちたようです・・・・・・・との目撃情報がよせられた。山頂のテークオフに誰も居ないことから直ちに写真で見るような大捜索が開始された。遠い位置からの目撃で墜落地点が絞れない。
6日間の捜索のすえ発見された。普段誰も飛ばない高源寺の南西の松なども混在する雑木林で、垂直に近い状態で木に引っ掛ることもなく落下し、岩も少ない斜面であるにもかかわらず運悪く切り立った巨大な岩の上の一坪強の平たい所へピンポイント的に墜落、即死状態であった。
発見時の状態は、頭部を北に左体側を下にして横たわり足元にはグライダーが全く損傷なく取りまとめるように小範囲にかたまり上に雨水が溜まっていた。ヘリコプターでも上空からいくら探しても見えなかったのは当然である。捜索に当たった全員が「あんなに大きいパラグライダーは必ず木にひっかかる。」と予測していたのに全く予想に反していた。山肌を探さないと発見出来なかったのである。この場所も再度の捜索で発見に至っている。ヘルメットはかぶっておらず右手の手袋は地上3メートルの木にひっかかり、左手でライザーを握っていた。レスキューパラシュートは体側にあり開いていなかった。墜落の衝撃で転がり出たのではないかと思われる。携帯電話は破損、ヘルメットは20メートル下の沢で見つかった。注意すべきことは、数本のラインが両足の間に入っていたことである。
公式事故報告で明らかになるであろうが、(それが、いくら待ってもJHFからは発表がなく1年が経過した。)現時点(発見直後)で、私が推測するには、今回の事故はアクロバット飛行の練習中、キャノピーに包まれて墜落したのではないかということである。アクロバット飛行に関係ない一般フライヤーはこのような事態に遭遇することはないだろうと思われる。近年アクロバット飛行を楽しむフライヤーが増加傾向だが、自己の技術を過信せず、管理された空域での安全なフライトが求められる

墜落現場の写真です。巨大な岩の上が一坪弱平らになっており落ち葉や木の根がおおっていますが岩盤です。こんなに大きな岩は付近にありません。この部分が斜面からせり出しており先端から下は垂直に10メートル以上の高さです。 墜落現場の中心から、まうえを撮影しました。画面の中心から落下したものと思われます。キャノピーはまったくひっかかっておらず、ヘリコプターで探しても見つかりませんでした。これだけ木がしげっておれば無理でしょう。しかしひっかかってさえいてくれたら助かっていたのにと思うたびに残念でなりません。キャノピーは、空気を含んでこそその働きがあることを再確認しなければなりません。 岩の真下からから撮りましたが手前の木が邪魔して巨大な岩はわずかに見えているだけです。垂直に切り立った不気味な岩です。

墜落現場の写真

この写真は発見直後、丹波新聞記者の足立さんが撮影したものです。墜落した状態のままです。キャノピーが足元にまとめるようにあり、上面に雨水が溜まっていたそうです。手前に置いてあるバッグは丹波警察署の捜査員のものです。