素人にシイタケが作れますか?・・・・やってみることにしました。


  

  平成15年冬、Mさんの別荘へ行って木を切ったり、燃やしたりして遊んでいました。 その時、シイタケ栽培に適した木があったのでついでに細かく切って青垣へ持ち 帰り、3月ごろシイタケの菌を埋め込みこの春(平成17年)で丸1年が経過します。
 この原木から、今年の秋以降(平成17年の秋以降)、シイタケが発生すると思います。

 その時、気づいたのですが、以前買っていた山にこの原木の大木が4〜50本あるので毎年伐採しては菌を植えていけば今後シイタケには不自由しないだろうというおいしい発想です。またシイタケ
に限らず菌類は癌の予防に効果を現すらしいので、幸い時間はたっぷりありますし挑戦を始めました。うまくシイタケが発生してくれるのでしょうか?成功談や失敗談をあわせ書いていきます。
  作業のつど画像など1枚、2枚と増やしていきます。ご期待ください。

第1回目の作業 15年暮れ原木伐採 16年春植菌 17年秋から収穫開始    1300粒を植える。
第2回目の作業 16年暮れ原木伐採 17年春植菌 18年秋から収穫開始    1300粒を植える。
           17年暮れ原木伐採は次年度に延期 
           18年11月原木伐採、19年3月植菌 20年秋から収穫予定    800粒を植える。

シイタケ










平成16年11月、原木を倒し放置して乾燥させていました。2月17日、90センチに
切って青垣へ持ち帰る準備をします。


シイタケ







シイタケの菌を購入、800個 2760円 これを原木に9.2ミリの穴(深さ2.5センチ)を
あけ打ち込みます。(2月22日に半分ほど終了)








シイタケ


2月27日、小野の山から持ち帰った原木です。台のうえにのせてドリルで穴をあけます。菌の製造元に
よって穴の直径は異なりますが8.5ミリ〜9.3ミリの範囲です。菌は400粒単位と500粒単位で売って
おり店によって値段もまちまちで大体1粒3円です。シイタケの種類は同じです。深さ2.5ミリ程度の穴を
あけ表面が平らになる位置まで打ち込みます。写真の木で40粒程度、これを5月頃まで日陰の雨のかか
るところに仮に伏せておきますが、適当な場所がないので工房の横に積んで上にタケのすのこを編んで日
陰にし置いておくことにしました。
11月に原木を伐採した後2月末までそのまま放置し少し枯らしてからこま切りにしました。こま切り後、2〜
3週間置いて菌を植えるように指導している本もありますがすぐ菌を植えてもよいようです。今回の作業で基
本的なことはすべて終了しました。使った菌は昨年とほぼ同じ1300粒。
 この日、なるチャンが前山の西から加藤さんの誘導もあって大箕山をトップアウト、雲底につけて一人悠々
と飛んでいるのを見ながらの作業でした。その後もみんな良く飛べていましたが私はその日のうちにシイタケ
作業を終了しておかないと後の予定があるので残念ながら・・・・夕方仙人が寄ってくれてニュージーランドの
楽しい話を聞かせてくれました。











はじめて、シイタケの収穫
 
昨年、3月、菌を植えて仮伏せしておいたシイタケの原木からなにやら出ている
ので良く見るとシイタケが2個出来ていました。自分で作った生まれて初めてのシ
イタケです。早速なべに入れました。本格的には二度の夏を経過した次の秋から数
年発生すると書いてあるのでこのシイタケは突然出来たものでしょう。でも、心配し
ていたのに「出来る」ことがわかってうれしかった。秋から大量に発生するのではな
いかと今から楽しみです。(5月18日、採る、菌を植えてから14ヶ月目)







6月19日(日)、NHKテレビを見ていると「市場に出ているシイタケの半分以上は菌床栽培」ということが判った。これはおがくずや糠を混ぜて菌床を作り栽培するものです。原木の値段が高いためです。どちらがおいしいかと言えば明らかに原木栽培です。理由は分厚い樹皮を破ってシイタケが発生するので、硬くて、大きくて肉厚があり歯ごたえがいいからです。菌床栽培で作ったシイタケからは乾しシイタケは出来ません。(乾しシイタケは100% 原木栽培です。)菌床栽培が今後の主流になっていくことを知って、意を強くしました。喜ばれるシイタケが出来そうです。


















原木はしいたけが発生するまで日陰の風通しの良い場所に少し寝させるようにして立てかけておくのが良いようです。それから3ヶ月に一度位、天地返しをして菌の偏りをなくするのも重要な作業だと書いてありましたので8月20日、暑い中天地返しをしました。













本当に今年の秋からシイタケが出てくれるのでしょうか?


最初は平成15年秋、シイタケの原木を準備、16年3月に青垣へ持ち帰り1300粒のシイタケ菌を植えました。同様に平成16年11月に原木を伐採、翌年3月に同じ程度のシイタケ菌を植えました。3月に菌を植えてから夏を2回経過した秋からシイタケが発生するのです。だから今年の秋からシイタケがとれることになります。気の長い話です。本当にシイタケは出来るのでしょうか?シイタケ栽培農家で話を聞いたことは一度もなく、本を読んで手探りでの栽培です。不安と楽しみと半々です。また、どの程度出来るのでしょうか、2年で原木は40本を越えます。一つの家庭で何本あれば良いのでしょうか?40本では少ないのでしょうか 多いのでしょうか。さっぱりわかりません。売るわけではないので多く出来れば子供や親戚、近所に配ることが出来るのですがねぇ。楽しみです。



















シイタケが全く出ない。
シイタケが発生するらしい、二年目の秋がやって来ました。ところがまったく出そうにありません。「二年目の秋からでます。」・・・と説明してあり、もう10月2日で、まったけも出る頃なのに全然出ません。その気配さえありません。ひょっとしたら乾燥しすぎて菌が全滅したのかもわかりません。いままで「とらぬ狸の皮算用」をしていたのが悪かったようです。(10月2日 記)

















シイタケが出ない
秋本番というのに、(10月15日)小泉さんの首相官邸の庭にもたけが出ているのにこちらはまったく出る気配がしない。水分が不足しているのか・・・・水をかけたが、それでも満足せず5本だけ池に放り込んで3時間ほど浸けていました。これで出るかもね?

















シイタケが出だした。10月24日、ついに発見


二回目の夏を越して、秋からシイタケが出ると書いてあったのですが出ない、出ないと言っていた矢先、きょう、原木を見ているとパチンコ玉のようなシイタケの子供が無数に皮を破って出ているのです。「やったー」と大喜び。長い間まった甲斐がありました。相当採れそうです。次回はもっと大きい写真が出せるでしょう。





















シイタケが大量に発生する兆し

10月27日 このように大きくなっているばかりかすべての原木から皮を破ってシイタケが発生しています。大成功です。




























調子よい。




17年の秋のシイタケの発生は、1ヶ月で終了し、その後は全く発生していません。
出るときは一度に出ることがわかりました。
来年の秋まで出ないのでしょうか?


















18年の2月19日です。気温は日中での最高気温も10度に達していないのに無数に出てきています。こりゃー春も発生しそう。 昨年秋よりたくさん収穫できそうです。





シイタケが無数に出ている。(3月9日)






シイタケの薬用効果を再確認しました。

1) 食物繊維
 40%前後の食物繊維を含むので、便秘、腸癌、糖尿病、肥満などの予防に有効です。

2) 血圧降下作用
 シイタケには血圧を下げる成分が含まれています。乾シイタケの水戻し汁を毎日コップ 一杯飲めば血圧が下がります。

3) 血液コレステロール値を下げる
 エリタデニンはコレステロール値を下げる効果があり、シイタケ以外のきのこ類にはほとんど含まれていません。たとえば、バターを食べるとコレステロール値が上がりますが、シイタケを一緒に食べるとほとんど上昇しません。

4) 血小板凝集の抑制
 シイタケの旨み成分のグアニル酸には血液をサラサラにする作用があり、心筋梗塞や脳梗塞の予防に効果があります。

5) 抗腫瘍、抗ウイルス性
 シイタケには少なくとも5種類の抗腫瘍性を有する物質があり、これらは体の免疫力を増強することで腫瘍の発達を抑制します。なかでもレンチナンは詳細に研究され、厚生省の認可を得て癌患者への臨床薬として使われています。なお、抗腫瘍性物質の多くは抗ウイルス作用を併せ持つことが知られています。

6) 突然変異の抑制
 遺伝子にキズがつく(突然変異する)ことが癌発生の第一原因といわれます。野菜やきのこ類の多くは遺伝子の突然変異を抑制する作用を持つことが知られていますが、シイタケはその作用が最も強いグループに属します。

7) 活性酸素の消去
 活性酸素は細胞や遺伝子に酸化的な障害を引き起こし、老化の促進や癌を含む種々の疾病の原因になります。シイタケは活性酸素を消去するタンパク質などを含んでいます。また、これとは別に乾シイタケのヒダには生シイタケよりも強い活性酸素消去作用があることも調べられています。これらの作用は「突然変異の抑制」と関連します。


焼いて醤油か塩で味付けして熱いうちに食べる。おいしい。






















シイタケの菌床栽培です。原木シイタケと違って干しシイタケにはできません。今ストアに売られているのは菌床栽培のものが多いので表示を良く見て買わなくては駄目




















平成18年の春は2月19日に出始めているのを確認しその後2ヶ月間は昨年秋の5倍ほど発生。とても食べられる量ではなく子供や近所に配った。この秋から次の代の原木から発生するので売るほど出来るだろう。
ところで原木は何年間シイタケを発生させるのだろう。管理にもよるだろうが5年間程度発生し(10年近く発生するという人もある。)一本の原木から500個のシイタケを収穫出来るらしい。うれしい話ジャーないですか。楽しみです。


平成18年の秋です。(青垣で置いているもの)




9月15日の原木です。昨年は10月24日頃から発生していますのでもう少しすれば出てきそうです。今年は40本以上あるすべての原木からしいたけが出る予定なので、売るほど出ると予想・・・・(出てみないとわからないゾ〜)















平成18年11月28日の状況(神戸に置いているもの)





この原木は去年秋から発生しだしたもので、去年の秋、今年の春に続いて3回目の発生です。今年は天気の影響か最盛期は神戸で11月末です。青垣は上の写真ですが、最盛期は28日現在、つかんでいません。今年は不調です。
青垣が不調で神戸が遅いものの調子がよろしい。
















上と同じ写真です。






















平成19年の春もたくさん収穫しました。

次第に秋型から春型へと変り発生の期間も長くなっている。木を持ち上げるとコルクのように軽くなった。今年の3月も原木40本新規に追加したので来年の秋以降に発生する。次第に増えて置き場所がなくなります。シイタケ作りは一度菌を植えると何年にもわたって収穫出来るので楽しみです。最初の発生で元をとりあとは採れるだけ儲けです。菌床栽培と違って肉厚でおいしいシイタケです。
(写真は4月10日シルバーカレッジの友が青垣を訪問時)









平成19年9月の暑い日、天地さかさまにした。
この作業がいいのか、悪いのかはっきりしないがほとんどの本に書いてあるのでさかさまにした。初年度につくった原木は軽くなっていた。今年も10月末から発生する予定です。原木は150本になった。とても食べられる量ではない。と言って売ったりしない。会う人ごとにもらってもらうことにしている。

平成19年秋は大不作
理由は多分天候の関係だと思われるが、不作です。ちょろっと出た程度です。
マッタケも今年は不作で、止山も11月5日までで、遅れていたマッタケがその頃からとれ始めた・・・と聴きました。





シイタケの保存方法

この秋、シイタケは調子が悪かったが時期遅れでそこそこ収穫した。もう寒くなって、生長しないのですべてとって保存しておく。
この保存方法だが、知らない人が多い。簡単でおいしく食べる秘訣は冷凍しておくことだ。冷凍の要領は、まずゴミをはらう。洗っては駄目、それだけ!
ビニール袋に入れて冷凍する。洗ったらなぜ駄目なのか・・・洗ったら冷凍庫から取り出すとき引っ付いて1個づつ使う時に難儀する。それよりも食べる時にシイタケ独特の風味がなくなるので洗ってはならない。
取り出すときは1個づつ取り出し、水でさらっと洗う。解凍するとグジャグジャになるので注意。さっと洗い、凍ったままで調理するのがコツ。
味もかおりも生シイタケと同じでうれしくなります。保存期間は半年程度までだろう。そんなにながく保存したことがないのでわからない。冷凍庫にある程度入れば干しシイタケにする必要はありませ〜ん。
この簡単な保存方法を知らない人が多いのは、昔は冷凍庫が無く、親からの伝授もなかったからだろう。
最後に、店で売っている菌床栽培のシイタケを保存しても風味もなく、おいしくないので原木栽培のシイタケでないと駄目。
シイタケ栽培をはじめて4年になり、家で食べきれないので近所や友達に配っているが、この保存方法を教えて喜ばれています。






20年秋の収穫開始






20年秋の収穫は10月12日からはじまりました。どんどんできています。

最初の収穫した原木は一昨年春植菌したものです。





平成22年春の画像です。原木は5年でボロボロになりもう寿命がきました。最初は秋に大量に発生しますが、次第に春型に移行し秋よりも春に多く発生します。それも4〜5年が限界のようです。なので平成22年春には20本ほど新規に原木に菌を植えました。






平成23年秋、放置していたらご覧のようなことに 大変だ〜